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公演延期に伴う松山バレエ団からのメッセージ

 





                       

私共の愛するファンの皆々様、ご支持、ご支援下さる皆々様、大切な大切なお客様方に、緊急に申し上げることをお許し下さい。

コロナという伝染病まん延の為、待ちに待った2021年5月3・4・5日オーチャードホール「ロミオとジュリエット」全幕公演が延期せざるをえなくなりました。大切なお客様、ご支持ご支援下さる皆々様、熱いファンの皆様方、今回の例を見ないこの事態に皆様には大変なご迷惑とご心配をおかけして、誠に申し訳ございません。

私共も無限の悔しさ、と同時に、伝染病まん延も私達芸術文化人の未熟さゆえの事象かもしれない、と懺(ざん)の思いにかられています。

しかし気持ちを新たにして決めさせて頂きました。来年2022年5月オーチャードホールにおいて完璧フルバージョンの「ロミオとジュリエット」全幕公演を上演させて頂くことに本日決定致しました。

私共5月のゴールデンウィークシーズンが伝染病の為2年間もできなくなり、3度目の、若葉一色に染まる2022年新緑の頃、3年目にして必ずや5月GW公演を、命を賭する覚悟でやり遂げたいと今誓っております。

どうかお客様、ご支持ご支援下さる皆様、ファンの皆様方におかれましても深いご理解と熱い強いご声援をぜひとも頂きたく、延期公演の期日2022年5月GW松山バレエ「ロミオとジュリエット」フルレングスという日時をお忘れなきよう伏してお願い申し上げます。
さて加えましてこの夏の8月28日、渋谷公園通りの突き当りのラインキューブシブヤ劇場にて、ある企画を考えております。“「ロミオとジュリエット」名場面集ガラ・コンサート”と題を置き、皆様に、スピード感溢れる、何かにとりつかれたような、きらめく粒選りの場面をご披露致したく、考えております。

ルネッサンスの頃、恐ろしい伝染病ペストに蹂躙された中においても、人類達が並々ならぬ意欲で前へ向いて歩み、ロミオとジュリエットが途方もない見事さで“永遠の命”を剛毅に見せてくれたように、私達今日の人類も、極限の悲惨・憎しみという生きている限り当然表れてくる必然の王国から、全人類で伝染病を乗り越えるぞ!といういのちある限り湧き上がる意志の力による自由の王国へ、圧倒的な飛翔を果たさなければならないと考えます。


皆々様に申し上げます。
先人がひと振りひと振りつむいで仕上げて下さってきた、この舞台芸術のまぶしい人間精神の美しさから教えて頂いてきた、困難にいどみ、新しい挑戦をアゲインストに向って走り、誰もが憧れ、誰もが望む、思いやり溢れた美しい文明文化を築いてゆく旅の始まりが今であると認識しております。今の私共の生(き)姿(すがた)を心して往古来今・四方上下<宇宙>にお観せし続けてまいる所存です。

あらためて謹んで皆様方に「ロミオとジュリエット」延期のお詫びを申し上げると共に、ご理解とご支持を切にお願い申し上げる次第です。

2021年4月
公益財団法人松山バレエ団 
総代表 清水哲太郎
理事長・団長 森下洋子
団員・社員・教職員 一同