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演目詳細

ジゼル  
作曲:L.ドリーブ
演出・振付:清水哲太郎
初演:2012年
舞台美術:森田友子
照明デザイン:古田毅志 (同)パーフェクトブルー
衣裳制作:大井昌子・林なつ子・鈴木恵以子 

みどころ

 

2012年に新しく誕生した、新「コッペリア」。レオ・ドリーブの美しく純朴な旋律に乗せて、新しい構成台本演出振付により、〜時代は変わっても、現代に通じる世の中の様〜を、エネルギッシュに力強く描き出しています。

人類が誕生して以来、幾度となく繰り返されてきた天災。そして最も憎むべきは、人が創りだしてきた人災の数々。この作品は「いったいこのままでよいのでしょうか?」と、問いかけの作品でもありますが、古代より人々はその問いかけに一生懸命考えに考え抜きました。人を信じること、人と人とが認め合うこと、人を愛すること、そして亡き先人たちの、多くの人々の声なき声を感じたとき、人は人と調和し、団結して、少しづつ前進していく。つまり「必ずや将来は復興させるのだ!!」と……。

私達の人生の目的は、利他の精神を持った美しく、立派な人間になることですが、新「コッペリア」の登場人物は、その精神を携えて、世のため人のためにと、奮闘努力を続けます。

最後の幕切れでは、亡くなった先人たちの声なき声が、奇跡が、いろいろな所から感じられるかもしれません。

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ストーリー

 ★ プロローグ ★

 最愛の娘コッペリアを亡くし、悲嘆にくれるコッペリウス・スピノザは引きこもりのようになり、鎮魂の人形創りを続ける。そのことを街の人たちは知らない。

★ 第一幕 ★

1788年、フランス革命の前年、フランス、地中海近くにある運河に囲まれた古風な街は、天災による甚大な被害をこうむっていた。この街のリーダー的存在であったコッペリアも亡くなってしまったという噂はあったが、生き残った街の人々は信じようとはしない。そして、復興に命を懸け、懸命に働いている。

 明日は「Festival de la Renaissance」復興祭。スワニルダと友人たちは、バルコニーにコッペリアを見つけて歓声を上げるが、直後の火山性微動に動揺していると、コッペリアは何かを訴えながら、力尽きてうずくまってしまう。スワニルダ達は久しぶりに見たコッペリアの様子に不安に襲われるが、救援物資が届き、隣街の復興委員の人々が中央広場に現れ、フォーラム会議がはじまる。だがコッペリウスは「復興祭に参加してほしい」というフランツたちの声にも耳を貸さず追い払い、その勢いで家の鍵を落とす。鍵をひろったスワニルダ達は、コッペリアに会いにコッペリウス邸の中へと進んでいく。

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★ 第二幕 ★

 以前とは全く違う雰囲気の館に入ったスワニルダと友人達は、やっとのことでコッペリアの部屋を見つけ出すが、そこにいたのは木で創られたコッペリア人形。噂は本当だったのだ!すると突然たくさんの人形達が動き出した。それはみな、犠牲になって亡くなった街の人々人形だった…


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★ 第三幕 ★

復興祭当日、この日はスワニルダとフランツの結婚式の日でもあり、街の広場は悦びで沸き立つ。その結婚の祝福のさなか、近くの大活火山がまたもや噴火し始めた。コッペリウスも館から、娘コッペリアの肖像画を抱えて飛び出してきたが鉄砲水に巻き込まれ、取り残されてしまう。コッペリウスを救うため、スワニルダとフランツは濁流に飛び込む。自分を捨て、人の為にわが身を投げ出すその姿に、閉ざされたコッペリウスの心が開かれていく…。

 

★グランドフィナーレ★

やがて復興祭から2年目を迎えた第2回目の復興祭。夢、希望あふれた、これからの時代を担うベビーが誕生した。