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| 作曲: |
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P.チャイコフスキー |
| 原振付: |
マリウス・プティパ |
| 演出・振付: |
ルドルフ・ヌレエフ |
| 初演: |
1987年11月11日(岡山市民会館) |
| 舞台美術: |
ニコラス・ジョージァデス |
| 照明デザイン: |
外崎俊彦 |
| 衣裳デザイン: |
ニコラス・ジョージァデス |
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この作品は、チャイコフスキーの三大バレエの中でも、とりわけ見応えのある大作ですが、同時に大変強いメッセージを持っています。ある霊的な力を受けて百年の眠りについたオーロラ姫が、王子のくちづけによって目を覚ます…これがこの物語の骨子ですが、その背後には、より深い真理があると信じます。
オーロラ姫の眠る百年は、ただ臥して目を閉じているだけの百年なのでしょうか、つむぎ針で指を刺して眠りにつく姫と、王子の愛に触れて目覚める姫とでは、精神の奥行きが大いに異なるのではないでしょうか、そして、百年の眠りの中で、オーロラ姫は何かを醸成しているのではないでしょうか…。
この“百年”という時間には、ある寓意を感じます。マリウス・プティパの振付によって、1890年にマリインスキー劇場で初演された際には、ロシアの帝室文化の栄光の世紀を意味する“百年”だったかもしれません。その初演から一世紀がたったいま、こうして眠りを上演すること自体が、既に古典となっているこのバレエに、毎回新たな生命を与えることになります。
一方フローリムント王子にとってオーロラ姫とは、遠い過去より託された真・善・美の統一的な象徴です。彼は、リラの精という超越的な存在に接したことから、霊的な完全性の幻像(ヴィジョン)を獲得します。この森の奥へと進む旅を通じて、宇宙の歴史を追体験し、自ら高まっていくのです。この王子の紀行は、わたくしたちの携わる文化・芸術が進歩・発展するプロセスそのものを暗示しているように思われてなりません。
いま、旧き千年紀はその使命を終えて、新しき千年紀を迎えました。あたかも、淡水と海水とが入り混じる河口に、みのり豊かな漁場が立ちあらわれるが如く、時代の大河が歴史の大海へと注ぐとき、宇宙は限りない滋養を湛えています。
「ここから大いに汲み取れ」という呼びかけが、耳を澄ませば、あの眠れる森のかすかな寝息の奥に、聞こえるようです。
豪華な舞台美術と衣裳、そして世界のプリマ森下洋子を中心とした松山バレエ団総出演で上演する絢爛たるステージをお楽しみください。 |
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